伊勢新聞

スマホで撮影、伊勢和紙に表現 伊勢で10人作品展 三重

【スマホで撮影した写真を和紙に印刷した作品が並ぶ会場=伊勢市岡本の百五銀行伊勢支店で】

【伊勢】スマートフォン(スマホ)で撮影した写真を、伝統工芸の伊勢和紙に印刷した写真展が、伊勢市岡本の百五銀行伊勢支店で開かれている。30日まで。

同市のミュージシャンogurock(本名・小黒真平)さん(37)、老舗和紙会社社長の中北喜亮さん(38)らの声かけで、伊勢志摩アンバサダーの尾崎ななみさんやプロの写真映像作家、ソムリエ、神職など、県在住や出身の30、40代の10人が参加。「普段目にする景色をアートにしよう」と、お気に入りのスマホ写真を和紙に印刷し、1点ずつ出品した。

真珠を育むアコヤ貝や伊勢神宮外宮、水族館のラッコ、丸山千枚田の虫送り行事など、和紙の風合いをいかした多彩な作品が並ぶ。

写真展は、コロナ禍の制約の中で少しでも日常を楽しもうと始まり、4年目。ogurockさんは「日常が戻り、5人だった参加者が10人に増え、新たな風が吹き込まれた。展示を通じ、出品者と見る人のつながりが生まれたら」と話していた。