【熊野】300余年続くとされる「熊野大花火大会」が17日夜、三重県熊野市の七里御浜海岸で開催された。約16万人(主催者発表)が訪れ、熊野灘に広がる色鮮やかな花火に酔いしれた。
花火は2時間かけて約1万発が打ち上がった。鬼ヶ城の岩場や洞窟からごう音を鳴り響かせる「鬼ヶ城大仕掛け」や、鉄骨製のいかだから花火玉を爆発させて直径600メートルの半円を広げる「三尺玉海上自爆」を目の前に、観衆は歓声を上げた。
花火大会は江戸時代、住民の初盆供養に簡単な花火を打ち上げたのが起源とされ、今でも追善供養の花火などがプログラムに組み込まれる。毎年8月17日に開かれ、今年は10年ぶりに土日開催が実現した。