【桑名】「赤須賀神明社の石取祭」が14―16日の3日間、三重県桑名市赤須賀地区で開催された。同祭は江戸初期から続き、市無形民俗文化財に指定されている。
14日午後7時、神明社の神楽太鼓の合図で、六つの町が祭車が太鼓や鉦(かね)を一斉にたたく「叩(たたき)出し」が始まった。
中日(なかび)の試楽は、6台の祭車が地区内を練り、鉦や太鼓を打ち鳴らした。神明社前で祭車がはやしを奉納する一番の見せ場「渡祭(とさい)」は最終日にあり、辺りは熱気と興奮に包まれた。
同神明社責任役員の大河内浩さん(65)は「心配していた台風の影響を受けることなく、無事に滞りなく祭りを終えることができてほっとしています」と話した。