木工館と石の館が合同展 いなべまちかど博物館、工芸と収集品 三重

【一緒に合同展を開いた近藤さん(右)と伊藤さん=いなべ市役所シビックコア棟で】

【いなべ】三重県のいなべまちかど博物館2館による合同展が16日、いなべ市役所のシビックコア棟で始まった。「木工館コンドウ」(いなべ市北勢町川原)と「員弁川石の館」(同町麻生田)が移動展示をし、訪れる人を楽しませている。9月1日まで。

「木工館コンドウ」は、キリの板で作った立体書画工芸作品27点を並べた。自作の詩や文字などを題材に、板に書いた文字や絵の輪郭をニクロム線で切り抜き、それを浮き出させている。館長の近藤和美さん(75)が趣味で手がけた。

「員弁川石の館」の館長、伊藤忠さん(80)は、地元の員弁川の石を収集し続けて52年になる。今回は、自然石を収集する愛石家仲間から譲り受けたという全国各地の石17点を展示。期間中、30点ほど紹介したいと考えており、石の入れ替えも予定している。

体験会もあり、木工館コンドウが17、18日の午前10時―午後4時で、立体書画工芸のミニ作品を作る。員弁川石の館は26―31日で時間は同。水性や油性のマジックで、石に文字や絵を描く。いずれも参加は無料。両館長とも「気軽に遊びに来て」と呼びかけている。