船舶模型、緻密に再現 中村さん手作り「大和」や「くまの」 伊勢の山田奉行所記念館で特別展

【精巧に作りあげた船の模型を紹介する中村さん=伊勢市御薗町の山田奉行所記念館で】

【伊勢】三重県伊勢市御薗町の山田奉行所記念館で、太平洋戦争時代の戦艦から現代の客船まで、多彩な船舶模型を紹介する特別展が開かれている。25日まで。火曜休館。午前9時―午後4時、入場無料。

出展したのは、模型愛好家でつくる「空と海のサークル 波濤(はとう)の会」代表を務める中村末吉さん(87)=同市二俣=。会場には、太平洋戦争中の戦艦「大和」や、海上自衛隊の新型護衛艦「くまの」、南極観測隊を乗せる観測船「しらせ」、伊勢湾フェリー「鳥羽丸」など、実物を忠実に再現した緻密な作品約60点が並ぶ。

船の実際の設計図を基に、木材や金属、紙など身近な材料を利用して部品も手作り。手すりや扉など、細部まで精巧に仕上げている。大きさが比較できるよう、作品はすべて200分の1のサイズになっている。

中村さんは、子どもの頃から工作が好きで、船や飛行機の模型を作り続けている。「一つ一つ手作りで精巧に仕上げた。多くの人に楽しんでもらいたい」と話していた。