伊勢新聞

「被害なし」願いナシ配る 桑名で詐欺被害防止啓発 三重

【ナシを受け取る女性客(左)=桑名市多度町御衣野のファーマーズカフェで】

【桑名】三重県の桑名地域生活安全協会は年金支給日(15日)を前にした14日、桑名市多度町御衣野の「たどトラベルサロン」内のファーマーズカフェで、特殊詐欺被害防止啓発活動を行った。「被害なし」を願って、常連客らに伊賀産のナシ「幸水」を配布して注意を呼びかけた。

店内は、30人ほどの客でにぎわった。同協会の木地茂事務局長は「ナシを食べて、被害をなくそう」と声を上げた。また、カフェの店長、蛭川法代さんとともに、息子をかたり「女性を妊娠させた。示談金が必要」などといって現金をだまし取るオレオレ詐欺の手口の寸劇を披露した。

桑名署の川上博樹生活安全課長による防犯講話もあり、川上課長は「不審な電話があったらすぐ切って、身に覚えのないメールには対応せず、不安になったら署か近くの交番に相談して」と話した。