暗号資産6000万円分詐欺被害 伊賀の男性、警官装う男らに 三重

【伊賀】三重県警伊賀署は14日、伊賀市の60代男性が、警察官や検察官を装った男らに約6000万円分の暗号資産をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

同署によると、男性は5月中旬ごろ、固定電話に着信があり、総合通信基盤局のイトウを名乗る男から「あなたの個人情報が悪用されている」と言われた。

その後、宮城県警の井口を名乗る男から「先日逮捕した人物があなたから銀行口座を買ったと話している。事実ならあなたも犯罪者。LINE(ライン)でやりとりしたい」と電話があった。

さらに検事の松本を名乗る男にラインで「あなたの無実を証明するために捜査している。指示に従って口座を作り、暗号資産アプリをダウンロードして」と言われた。

男性はインターネットバンキングで口座を開設。6月26日―30日、9回にわたって暗号資産を購入して指定されたアプリに送金し、だまし取られた。7月末ごろに男らと連絡が取れなくなり、同署に相談した。