伊勢新聞

高校生のビジネスプランに助言 日本公庫、グランプリ向け出張授業 三重・多気町

【日本公庫の出張授業で徳山さん(右から2人目)から指導を受ける森さん(左)ら=多気町相可の相可高校で】

【多気郡】日本政策金融公庫は13日、三重県多気町相可の県立相可高校食物調理科で「第12回創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」に向けた出張授業を開催した。応募予定の生徒2人1組が食品ロスのビジネス化を考えた。

グランプリは高校生・高専生のビジネスプランを競う全国大会。前回は505校から5014件の応募があり、472校で出張授業を実施した。

出張授業はビジネスプランシートの作成をサポートする。今回、県内では7校で開いている。応募は20日から始まり、締め切りは9月25日。

この日は2、3年生の男女2人1組が参加。日本公庫名古屋創業支援センターの徳山真樹さんが指導に当たり、「やりたい、できる、求められる、の3つが重なるところでビジネスが成り立つ。山あり谷ありの繰り返しで大変。熱意と信念、志が要る」と呼びかけた。

生徒らは同校調理クラブが運営する高校生レストラン「まごの店」で捨てている食材を活用する食品ロスのビジネス化を考えた。徳山さんは対象を一般家庭に広げたり、提供された食材でメニューを作って対価を得るなどアイデアを発展させる方法や、収支計画とマーケティングを助言した。

和食店に就職する3年生の森音色さん=伊賀市=は「大きな計画をつくって、いろんな人に受け入れてもらえるようにするのが難しい。将来、子ども食堂をつくりたい」と話していた。