伊勢新聞

根付、一刀彫り、和紙など20種類の伝統工芸集結 おかげ横丁で「伊勢の匠展」 三重

【一刀彫りや伊勢春慶など県の伝統工芸品が並ぶ会場=伊勢市宇治中之切町のおかげ横丁で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮前のおかげ横丁で、伊勢を中心とした県の伝統工芸に触れる「伊勢の匠展」が開かれている。展示のほか、職人に教わる工作教室などもあり、お盆休みの家族連れらが楽しんでいる。18日まで。

夏休み恒例の催し。会場の「おかげ座神話の館」には、参宮土産で人気だった伊勢根付、神宮の宮大工が始めたとされる伊勢一刀彫り、神宮のお札にも使用される伊勢和紙など、20種類の伝統工芸品が展示、販売されている。

13日は、職人が手ほどきする木工教室があり、子どもたちが木時計づくりに挑戦。根付や神具の職人らに教わりながら、木材を工具で好きな形に切断してヤスリをかけ、思い思いにデザインしてオリジナルの時計を仕上げていた。夏休みの宿題にと参加した市内の小学4年の女子児童は「上手にできた。家でみんなの見える所に飾りたい」と笑顔で話した。体験教室は、伊勢根付や藍染め、しめ縄づくりなど日替わりで実施される。

【職人に教わりながら木時計をつくる児童=伊勢市宇治中之切町のおかげ横丁で】

広報担当者は「県の伝統工芸に、体験を通して触れられる機会。ぜひ来場を」と話していた。