【度会郡】三重県南伊勢町の歴史と文化を、講座やフィールドワークを通じて学ぶ「南伊勢町シビックプライド塾」が本年度から始まっている。
シビックプライドとは、自分の住んでいる地域に対する住民の誇りを指し、地域づくりに住民が貢献するという意味も含まれているという。
同町の地域活性化団体「むすび目Co─working(コワーキング)」や町商工会青年部などでつくる町文化遺産活用実行委員会が、町にある文化資源を題材に歴史などを学んで地域の魅力を再認識し、誇りを持ってもらおうと企画した。
本年度は文化庁の補助金を活用し、約800年前に平家の子孫が移り住んだ町内の集落「竈方」をテーマに、講座やフィールドワーク、シンポジウムを行う予定。
24日午後1時半から、同町村山のふれあいセンターなんとうで開く講座では、仙宮神社の加藤實宮司が講師を務め、かつて粘土を固めた竈で海水を煮詰めて塩を作り、生計を立てていたという竈方の文化や歴史を解説する。
同実行委の会長でNPO法人チーム道行竈の西川百栄さんは、現在の竈方集落の取り組み(道行竈の酒造りプロジェクトと棚橋竈の塩作り)について話す。定員は先着30人、参加無料。
西川さんは「南伊勢町の歴史や文化に興味がある人に参加してもらい、移住定住や観光振興につなげたい」と話した。
問い合わせは同実行委=電話0599(77)4227=へ(電話受け付けは平日のみ)。