2024年8月11日(日)

▼阪神・淡路大震災(平成7年1月17日午前5時46分)は、前日夜遅く北川正恭氏(当時衆院議員)の知事選出馬情報が入り、対応に追われて未明に帰宅。うとうとしたら突き上げられるような揺れで飛び起きた。日本中が不意打ちを食らったような地震だった

▼16年後の東日本大震災(平成23年3月11日午後2時46分)も津波が市街地を飲み込む様子をテレビで呆然と見た。どちらも、予報が出たという話は聞かない。そして、能登半島地震(令和6年1月1日午後4時10分)である

▼地震活動が活発で令和2年ごろからそれ以前と比べ地震回数が約400倍に増えていたというが、対策に生かされたようでもない。関係者の怠慢というより地震予知が昔も今も、難しいということだろう。宮崎県南部で8日、震度6弱の地震があったことを受けて、気象庁は「巨大地震注意」とする初の南海トラフ地震臨時情報を発表した

▼南海トラフ地震評価対策領域の西端で発生した地震で、領域内で連動する地域が出る可能性が増したという。1週間は備えが必要というが何をどう備えるのかは分からない

▼熊野市が避難所を開放、紀北町は海水浴場を一時閉鎖。近鉄、JRが一部運転見合わせだが、熊野市観光協会は大花火大会を実施。職員志願者向けのインターンシップを中止した県も、一見勝之知事は「いたずらに恐れる必要はない」

▼「注意しながら通常の生活をしてほしい」とも。通常の生活に「観光も含まれる」そうだから、気を張ったらいいのか、抜いていいのか。