【北牟婁郡】南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、お盆の帰省ラッシュが本格的に始まる中、三重県紀北町では宿泊施設や海水浴場、イベントに影響が広がっている。
同町東長島の「ホテル季の座」では、今月10―17日に入っていた宿泊予約のうち、十数部屋のキャンセルが発生。新屋弘幸支配人(43)は「誰が悪いというわけではないが、売り上げとしては痛い」と話している。
紀北町は9日、和具の浜など、町が管理する4カ所の海水浴場を同日から約1週間閉鎖すると発表した。内閣府によると、地震発生時、町内には最短9分後に津波が到達する。
10日に開催を予定していた「きほく夏祭りKODO」も、実行委員会が9日朝、会議を開いて開催の可否を検討。来場者の安全確保が難しいと判断し、開催延期を決めた。
町は避難場所の確認や防災用品の点検、家族との連絡方法の共有など、日頃から地震に備えるよう呼びかけている。