伊勢新聞

<夏の甲子園>野田、4番起用に応える 菰野、2安打1打点の活躍

【南陽工―菰野 一回表1死一、三塁で今年夏初スタメンの4番野田の投ゴロが併殺崩れとなって菰野が1点先制=甲子園球場で】

菰野は一回表1死一、三塁から4番野田の併殺崩れで先制。県大会で4番を務めた森の体調不良で急きょ回ってきた機会を生かした背番号15は甲子園での1勝を「本当にうれしい」と振り返った。

一塁手のレギュラーをつかむも春先に左手を骨折。今夏唯一の出番となっていた初戦の桑名西戦では代打出場して凡退していた。大舞台での4番起用は前夜に監督から告げられ「驚いた」という。

試合開始直後に巡ってきた一回表の先制機。初球を振り抜いた打球は投手の正面を突いて二塁は封殺されたが、送球の乱れもあって駆け抜けた一塁はセーフに。その間に三走菊地が生還した。

次打席で2点目につながる安打も放つなど、2安打1打点の活躍。一方で、体調が回復してきた森も代打で1安打を放ち、チーム内競争も激しい。次戦に向け「(出場できたら)打って守ってチームを勝たせたい」と意気込んだ。