菰野、初の甲子園1勝 全国高校野球選手権、南陽工に6―2

【南陽工―菰野 春夏通じて同校初の甲子園1勝を挙げた菰野。万感の思いで校歌を歌う=甲子園球場で】

第106回全国高校野球選手権大会(日本高野連など主催)は大会第3日の9日、1回戦3試合があり、県代表の菰野は南陽工(山口)=14年ぶり4回目=を6―2で下して2回戦進出を決めた。2008年以来16年ぶり3回目の夏の甲子園出場を果たした菰野は春夏通じて初の甲子園1勝。

スタメン全員2年生の菰野は、八回を除く毎回安打のチーム14安打で初回から小刻みに加点。先発左腕栄田人逢は150球を投げ抜き2失点完投。5―2と3点差に縮められると九回自らの適時打で突き放した。バックも無失策でもり立てた。

【南陽工―菰野 150球を投げきり勝利の立役者になった菰野の2年生エース栄田。二回1死一塁のピンチも後続を2者連続三振に仕留めて吠える=甲子園球場で】

森田亮太監督は「よく点を取った。できすぎ。(栄田は)完投で行こうと決めていた。ピンチをよく乗り越えてくれた」。栄田は「緊張もあったがいつも通りの投球ができた。(校歌を歌った感想は)頭が真っ白で何も考えられなかった」と話していた。

今大会から導入された2部制の3日目で試合開始は午後5時。午後6時14分から照明が入り、点灯試合になった。菰野の2回戦は大会第8日(14日)第4試合(午後3時45分~)で西日本短大付(福岡)=3年ぶり7回目=と対戦する。