駅前のまちづくりに協力を 鳥羽市長「円卓対話」で三重県知事に

【地域課題について対話する一見知事(左)と中村市長=鳥羽市の鳥羽マリンターミナルで】

【鳥羽】一見勝之三重県知事と中村欣一郎鳥羽市長が意見交換する「円卓対話」が8日、鳥羽市の鳥羽マリンターミナルであった。鳥羽駅周辺のにぎわいづくりや人口減少対策などについて、意見を交わした。

中村市長は、駅前のまちづくりについて、▽鉄道やバス、船など複数の交通手段をつなぐ結節点としての機能強化▽体験を中心とした長期滞在したくなるコンテンツの開発▽市民と観光客の交流の場づくり▽津波を想定した安心安全の確保―の四点を取り組みの軸として紹介し、県の協力を求めた。

一見知事は「鳥羽はポテンシャルがあり、駅前は多くの人を呼び込める場所。最大限協力したい」「大きな予算を投下してでも再生してほしい」などと応じた。

人口減少対策については、中村市長が「地方の問題ではない。国にしっかり届けてほしい」とし、一見知事は「若者が流出するのは働く場所が少ないから。東京に集中する企業を分散しなくては」などと語った。そのほか、中村市長がインバウンド施策や離島の文化なども紹介した。