「適正な価格転嫁へ取り組む」 公取委、渡部中部事務所長が本社来訪

【小林社長(左)と話す渡部所長(中)、野田課長=津市本町の伊勢新聞社で】

【津】7月8日付で公正取引委員会事務総局中部事務所長に就任した渡部良一氏(58)が9日、三重県津市本町の伊勢新聞社に小林千三社長を訪れ、「経済の好循環において適正な価格転嫁がなされるようしっかり取り組む」と抱負を述べた。

渡部氏は野田聡総務課長と共に来社。新潟県出身で中部圏での勤務は初めてだとして「どこも道路は広く車線が多く、街並みが整備されている」と印象を述べた。

広報・広聴活動の一環で公正取引委員と各地の有識者との懇談会や「一日公正取引委員会」を計画しているとして「懇談会は11月に、『一日―』は12月にどちらも津市で開催する。また事業団体や経済団体の要望を受け独禁法や下請法、談合防止などについて職員を派遣し説明していく」と述べた。

小林社長は「値上げできない下請け業者にとって不当な企業を摘発してくださるのは心強いこと。ご活躍下さい」と激励した。

渡部氏は慶応大経済学部卒。平成元年経済企画庁(現・内閣府)採用。内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官、内閣官房内閣審議官などを経て現職。