「鈴デザイン」の品贈る 竹輝銅庵、松阪・浜田市・隠岐の島町友好の会に

【寄贈のジャンパーとキーホルダーを披露する竹本館長(右)と中西会長(右から2人目)ら=松阪市大足町の同市武道館で】

【松阪】竹のまちかど博物館兼喫茶店「竹輝銅庵」(三重県松阪市駅部田町)の竹本博志館長は9日、「駅鈴が結ぶ松阪市・浜田市・隠岐の島町友好の会」(220人)の中西誠治会長へ、駅鈴をデザインしたジャンパー15着とキーホルダー500個を寄贈した。

松阪、島根県浜田両市間では、松坂城主が転封され浜田藩主となり、後の同藩主が本居宣長に源氏物語を講釈してもらった返礼に駅鈴を贈った縁で、観光ガイドボランティアが交流を開始。平成28年に「駅鈴で結ぶ松阪市・浜田市 観光・文化交流協定」を結び、令和5年から隠岐の島町が交流に加わった。

宣長に贈られた駅鈴は隠岐の島町に伝わる駅鈴が原型で、松阪市制40年記念事業で松阪駅前に駅鈴モニュメントとして設置された。

同会は浜田市の伝統芸能「石見神楽」の松阪公演支援など交流事業を進めている。贈られたジャンパーやバッジはイベントで使う。

松阪市大足町の同市武道館で寄贈式を開いた。同会顧問を務める竹本氏は「郷土の誇り本居宣長が愛した鈴が縁になったつながりを大事にして、友好をさらに深め、若い世代につないでいってほしい」と呼びかけた。

中西会長は「熱い思いで寄贈された。有効に使わせていただく」と感謝した。

石見神楽松阪上演会(松阪市主催)は10月5日、同市川井町の農業屋コミュニティ文化センターで開く。問い合わせは同市観光交流課=電話0598(53)4405=へ。