伊勢新聞

美食の甲子園、初開催へ 高校生料理コンテスト、ヴィソン多気で19日開幕 三重

【全国高校生ガストロノミー甲子園の初開催をアピールする(左から)立花社長、久保町長、山口社長=多気町役場で】

【多気郡】久保行央多気町長は8日、同町役場で記者会見し、同町の商業リゾート施設「ヴィソン」で料理コンテスト「全国高校生ガストロノミー甲子園」(19―21日)を初開催すると発表した。全国から選抜された8校が伊勢真鯛(マダイ)をメイン食材に腕を振るう。

ガストロノミーは食と文化の関係を考える美食学を意味する。大会は食材と食文化の振興、若い料理人の交流と育成が狙い。

同町に相可高校調理クラブが運営するレストラン「まごの店」があり、同町が「美食の街」として知られるスペインのサンセバスチャン市と「美食を通じた友好の証」を提携していることから、大会開催地となった。

同町とヴィソン多気、三重テレビ放送がつくる実行委員会が主催し、一見勝之知事が名誉会長に就く。

1チーム2人で構成し、コンクール出場実績を基に選ばれた全国7地区の代表校と地元の相可高校が出場する。セットメニューを規定時間内に調理し、料理の味や見た目だけでなく、コストコントロールやプレゼンテーション力も評価する。優勝の副賞はサンセバスチャン市での料理研修。競技後は参加者の懇親会を開き、最終日にヴィソンに出店する料理人の調理講習会を実施する。

久保町長は「記念すべき第1回。ぴったりのフィールド。夏の甲子園野球みたいに全国にガツンと発信できる」とアピールした。

実行委員長を務める山口貢三重テレビ社長は「料理の甲子園をつくり上げる」と意気込み、ヴィソン多気の立花哲也社長は「すごくうれしい。生徒の夢の場所になるようしっかり応援する」と語った。

初回は選抜だが、2回目以降はトーナメントへ拡大させたいという。