伊勢新聞

大学生が学習サポート 津市社協久居支部、夏休みの児童生徒35人 三重

【大学生のサポートを受けながら学習する参加者=津市久居東鷹跡町の久居総合福祉会館で】

【津】三重県の津市社会福祉協議会久居支部(谷口里美支部長)は8日、同市久居東鷹跡町の久居総合福祉会館で子ども学習会「まなびば」を開いた。久居地域の小中学校10校から、事前に申し込んだ小3―中3の児童生徒35人が参加し、大学生22人がサポートした。

子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらおうと平成30年の冬休みから始め13回目。久居地区民生委員児童委員協議会が協力し、夏と冬の長期休みに実施している。この日は皇學館大3年の奥田匠さん(20)ら同大と三重大の22人がボランティアで参加した。

参加者はこの日の目標をカードに書いて学習を開始。持参した問題集を解いたり原稿用紙を前に思案したりし、大学生は一人一人に合わせて優しくサポートした。希望者には市母子父子寡婦福祉会久居支部手作りの昼食が300円で提供され、さまざまな年代の子らが交流を図った。

市立榊原小6年の長谷川栞奈さん(11)は「作文で悩んでいたら(テーマの)ヒントをもらった。難しくて後回しにしていたけど、ここだと集中できる」と話した。

同社協職員の三浪真里子さん(39)は「年々参加者が増え、丁寧に教えてもらうことで子どもたちの自己肯定感が高まっている。多くの協力のおかげでできる事業なので久居地域の子のために続けていきたい」と話した。