【伊勢】高校生が議員役となり、市政に対する疑問や要望を述べる「伊勢市高校生議会」が7日、同市議会本会議場で開かれた。
高校生に市政や議会について関心を深めてもらおうと、市議会が令和元年から開いている。この日は、市内9校から22人が参加。議員役として質問に立ったほか、議長役も生徒が担い、答弁する市職員役は市議らが務めた。
宇治山田商業高は、朝の通学時、歩行者用信号機の赤信号の時間が長く、交差点で自転車渋滞が生じ危険を感じていると述べ、交通対策の改善案を提案。伊勢まなび高は、登下校時、市のコミュニティバスは運行時間が合わず、通学に利用しづらいなどとし、公共交通の現状について質問した。他校は、観光地での防災対策や、ICT教育施策などについて質問を投げかけ、準備したパネルや資料を示して説明する場面もあった。
宇治山田商業高3年の白木帆乃加さん、山﨑花菜さんは「市議会について何も知らなかったが、市民生活をより良くするための場だと感じた」「将来、社会人になる上で大切な視点を学ぶことができ、いい経験になった」と話していた。