【度会郡】生活協同組合コープみえ(津市)は8日、大紀町大内山の大内山酪農生乳工場で生協組合員と大内山酪農農業協同組合の産地交流会を開いた。参加者はバター作りや工場見学を通じて牛乳への理解を深めた。
生協によると、地元産の乳製品や酪農を身近に感じてもらおうと、コープみえ設立後初めて同所で実施。県内各地から15人が参加した。両者は「せいきょう牛乳」を共同開発して以来、50年ほど取り引きを続けている。
参加者は乳製品の試飲を通じて大内山酪農について学んだ後、バター作りを体験。約20グラムの生クリームが入った密閉容器を5分以上振り続け、中身を凝固させた。完成したバターはビスケットに塗って味わっていた。
工場見学では、担当者が工程を説明しながら施設を案内。最大100トンの生乳をためるタンクや牛乳を殺菌する調合室を見て回った。充てん室を紹介しながら「機械一台で一時間に6500本も製造できる」などと話した。
伊勢市立城田小5年の田中沙和さん(11)は「バター作りは大変だったが、甘くておいしかった」と笑顔で話した。
大内山酪農の小野葵さん(23)は「牛乳は健康の助けになる。子どもたちには毎日飲んでほしい」と語った。