伊勢新聞

夏休み、勉強場所を提供 東員町社協が「宿題カフェ」 三重

【地域の人に見守られながら宿題に取り組む児童ら=東員町の城山小学校で】

【員弁郡】三重県の東員町社会福祉協議会は8日、夏休み中の子どもたちに安心して勉強できる場所を提供する「夏休み宿題カフェ」を、同町の城山小学校で開いた。参加を希望した同小の児童が、冷房の効いた図書室や教室に分かれ、地域の人に見守られながら、持ってきた宿題に取り組んだ。

地域の世代間交流などを目的に開き、全校児童の半数近くの61人が参加。7月25日にも開催しており、この日は63人が参加した。

算数の割り算の筆算に取り組んでいた5年の西尾宇史(たかふみ)さん(10)は「みんなが頑張っているので、自分もやらなきゃいけないと思い、集中できた。宿題も順調にできた」と話した。

宿題を終えると全員が音楽室に移動して、聴覚障害がありながら演奏活動を続ける同町笹尾東の藤田典人さん(63)のピアノ演奏を楽しんだ。

31日にも、ふれあいセンター(同町山田)1階の会議室で「夏休み宿題追い込みカフェ」を開く。時間は午前9時―同11時で、宿題をした後、藤田さんのピアノ演奏を楽しむ。参加者を15人程度募集している。対象は町内の小学校に在学する児童で、参加は無料。希望者は15日までに同社協へ申し込む。

問い合わせは同社協=電話0594(76)1560=へ。