定数削減、議員報酬で議論 松阪市議会の識者調査会初会合 三重

【坂口議長(右)から委嘱される委員ら=松阪市役所で】

【松阪】三重県の松阪市議会(定数28人)が立ち上げた学識者4人でつくる「議員定数等の在り方調査会」は7日、同市役所で初会合を開いた。5回目の10月21日に報告する予定。市議の任期満了は来年7月31日。

同市住民自治協議会連合会が昨年11月、議員定数の8人削減と議員報酬・政務活動費の増額を求める意見書を市議会に提出したのを受け、同調査会を設けた。

調査会の冒頭、坂口秀夫議長は「忌憚(きたん)ない意見を求めたい」とあいさつした。委嘱された川上哲三重短期大学准教授は「議員は住民と行政のパイプ役。自治の根幹に関わる」、委員長に選ばれた小林慶太郎四日市大学教授は「地域事情も踏まえながらしっかり議論したい」とそれぞれ述べた。県外の2人はリモートで参加した。

初回は議会活動や市財政の状況を議会事務局が説明した。委員らは「議員がゼロか一となっている地域がある。民意をどのように吸い上げるか知りたい」として合併前の旧町ごとの投票率推移や議会活動報告会の住民参加状況の資料を求めた。

調査会は5回開く予定。今年10月7日に意見書をまとめ、同21日に報告する。同市議会の議会改革特別委員会で検討し、議員定数を変える必要があれば11月定例会で条例改正する。