東海環状自動車道の整備促進を目指し、一見勝之三重県知事といなべ市の日沖靖市長、岐阜県の古田肇知事らが6日、東京・霞が関の国土交通省、財務省を訪れて要望活動をした。
東海環状自動車道は、愛知県豊田市を起点に、瀬戸市、岐阜県岐阜市や大垣市など主要都市を経て三重県四日市市に至る延長約153キロの高規格道路。中京圏の放射状道路ネットワークを環状道路で結び、広域ネットワークを構築することによる、環状道路内の渋滞緩和、地域経済の活性化、災害に強い道路機能の確保が期待されている。全体の約7割が開通し、令和8年度の全線開通予定が公表されている。三重県内では、本年度にいなべIC(インターチェンジ)から大安ICの区間が開通を予定している。
要望は、東海環状自動車道の早期全線開通を求める内容。一見知事らは国土交通省の堂故副大臣、吉岡事務次官、財務省の中島主計局次長と面会し、提言書を手渡した。
一見知事は「物流効率化による生産性向上や岐阜県とつながることによる観光交流の活性化が期待されるので、東海環状自動車道の早期全線開通をお願いしたい」、日沖市長は「いなべ市は自動車産業の生産拠点にもなっており、開通に期待している」と要望。
堂故副大臣は「皆さんの意見は十分理解したので、頑張っていきたい」、と応じた。
要望に先立ち、東海環状自動車道と東海北陸自動車道合同の整備促進大会が同日、都内であり、来賓を含め約160人が参加。会長の古田知事と副会長の一見知事、新田富山県知事があいさつしたほか、地元選出国会議員からの祝辞、日沖市長らの意見発表があり、東海環状自動車道の早期全線開通などを求める大会決議を採択した。