帝国データバンク四日市支店は5日、7月の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と回答した企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた景気DIは、前月比0・2ポイント減の44・3となった。
支店によると、県内の景気DIが悪化するのは3カ月ぶり。前月は11位だった全国順位は13位に低下した。一方で、前年同月よりは1・7ポイント高く、2カ月連続で全国平均(43・8)を上回っている。
大企業は前月比1・4ポイント減の43・6、中小企業は0・1ポイント減の44・4。3カ月ぶりに中小企業が大企業を上回った。業界別では製造や小売などの3業界が改善、建設やサービスなどの4業界が悪化した。
支店は「製造で好調な動きがある一方で値上げが思うように進まないなど、良い材料と悪い材料がもつれ合う展開。為替の不安定さや人手不足、物価高騰などを背景に、しばらく一進一退の情勢が続く」と見ている。
また、同社の津支店は県内で7月の倒産が10件だったと発表した。前月より1件多く、前年同月比では2件少ない。負債総額は12億9千万円。前月比で108・1%の増加、前年同月比では19・3%の減少となった。