三重地方最低賃金審議会(15人)は5日、県内の最低賃金(時給)を5・14%(50円)引き上げて1023円とするよう、石田聡三重労働局長に答申した。10月1日から反映される見通し。
同局によると、県内の最低賃金が千円を超えるのは初めて。引き上げは21年連続。引き上げの幅は昭和50年の65円に次いで、過去2番目に大きい。昨年度は40円を引き上げていた。
厚生労働省の諮問機関「中央最低賃金審議会」は物価高や賃上げなどの状況を踏まえ、全国一律で50円を目安に最低賃金を引き上げるよう、先月25日付で答申していた。
三重地方最低賃金審議会は先月16日付で同局から諮問を受けた。労使代表者への意見聴取や賃金の実態調査などを経て、中央最低賃金審議会の目安と同額での引き上げを答申した。