【亀山】亀山の市民団体「戦争遺跡に平和を学ぶ亀山の会」(服部厚子代表)は2日、三重県亀山市天神2丁目の中村公民館で、「亀山列車銃撃事件」を悼む追悼法要を営んだ。犠牲となった人の遺族や関係者ら市内外から計40人が参列した。
事件は、終戦直前の昭和20年8月2日昼過ぎに発生。軍人と民間人を乗せた亀山駅発鳥羽行きの列車が同市天神町の鈴鹿川鉄橋を渡り終えた時、米軍機(P51)2機の銃撃を受け、40数人の国民が死亡した。
この事件を後世に伝えるため、事件の起きた8月2日に合わせて、8年前から「亀山若手僧侶の会・サンガ」による追悼法要を営んでいる。
サンガの5人の法要後、鈴鹿市内を拠点に活動している市民団体「わいわいクラブ・えん」の8人が、列車事件の証言を基に書き下ろした「8月2日のこと、、、」と題した朗読を披露した。
当時、犠牲となった鈴木磯吉さん(享年55歳)の孫で遺族の山川了さん(69)=鈴鹿市在住=は「当時の話は叔父や叔母から聞いている。機会を作り、子どもたちにもこの現場を見せてあげたい」と語った。
服部代表は「今年もこの日を迎えた。戦後79年たったが、この悲惨な歴史の事実を後世に伝えていくことが、わたしたち会の使命です」と話した。