三重県は1日、毎月勤労統計調査の調査員1人が調査員証を紛失したと発表した。調査員を装って個人情報を聞き出す「かたり調査」に悪用される可能性があるとして、注意を呼びかけている。
県によると、調査員証には調査員の顔写真や氏名、任命期間(令和4年12月6日―今月31日)などを記載。知事名の押印もある。ネックストラップを付けた状態で紛失したとみられる。
この調査員は尾鷲市内の調査を担当していた。調査を終えて先月24日に調査員証を県に返却しようとした際、紛失に気付いて県に連絡した。自宅を探したが、見つからなかったという。
調査員の説明では先月4日ごろに紛失したというが、詳細な時期は分かっていない。県は「調査員が特定される可能性がある」などとして、調査員の性別や年代を公表していない。
統計課は「深くおわびし、調査員への指導を徹底する」と説明。調査員証が悪用されたとの情報はないが、調査員が訪問した場合には調査員証の任命期間を確認するよう呼びかけている。