【四日市】台風シーズンを前に三重県警四日市南署、北署、西署は1日、四日市市八幡町の慈善橋下の三滝川で、合同舟艇訓練をした。県警本部機動隊の水難救助技能指導官4人が指導に当たり、3署の署員25人が災害対処能力の向上を図った。災害現場での連携を強化しようと、3署の合同訓練は初の試みとなった。
訓練は、要救助者が流されていると想定。署員は3班に分かれ、川岸の車両から下ろしたプラスチック製ボート2艇を組み立て、ゴムボートには空気を入れて、浮き輪やアンカー、船外機などを素早く積み込んで川に浮かべ、オールを使って操船した。
ウエットスーツを着けた指導官らが要救助者となり、署員らは声かけをしてロープ付きの浮き輪を投げ、ロープを引き寄せて要救助者をボートに引き上げる訓練を繰り返した。
南署の巡査長は「陸上と違い、実際にボートを浮かべての貴重な訓練だった。しっかりと水難事故に備えたい」と話していた。