伊勢新聞

消防の訓練、施設を見学 鈴鹿の三重県消防学校で高校生ら34人

【フリートークで初任科学生の話を聞く参加者ら=鈴鹿市石薬師町の県消防学校で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市石薬師町の県消防学校(石塚孝昭校長)で1日、県内消防本部への就職を検討する学生らを対象としたオープンキャンパスがあり、参加した高校生や専門学校生、大学生の34人が普段の訓練や施設見学などをした。

県内各消防本部に採用された消防士は、約8カ月間同校に入寮して教育訓練を受けることから、「実際の訓練や学生生活を知ってもらうことで、職業選択の参考にしてほしい」と企画し、今年で2回目。

開会式で石塚校長は「自分の将来についてしっかり考える機会にしてほしい」などとあいさつした。

この日は、4月に消防士となり、現在訓練中の初任科学生57人が講師役を務め、学校生活の紹介や校内を案内したほか、放水訓練や要救助者の救助訓練を披露した。

そのほか、フリートークは7班に分かれ、参加者が初任科学生に消防士を選んだ理由や休日の過ごし方、寮生活についてなど熱心に質問した。

県立久居高3年中村海斗さん(17)は「やりがいがあり、人助けができる仕事に就きたいので警察官か消防士を目指している。今日、いろいろな話を聞いて消防士になりたいという思いが強まった」と話した。