伊勢新聞

人物画中心に油彩やパステル 津の三重画廊で小林央さん個展 三重

【作品を紹介する小林さん=津市中央の三重画廊で】

【津】津市長岡町で絵画教室を主宰する小林央(ちかし)さん(59)の個展が、同市中央の三重画廊で開かれている。モデルと向き合い感じた色や光を表現した油彩やパステルの人物画を中心に41点を展示販売している。4日まで。

小林さんは愛知県立芸大油画科出身。美術教員を経て絵画教室を開き無所属で制作をしている。

中間色を組み合わせ描いた油彩は、モデルと出会った瞬間に感じた形や色を描くといい「抽象画のつもりで描いている」。カラフルなガラス絵は普段使わない原色の絵の具で動物などを描き「合間に遊ぶ自分の楽しみ」と話す。

来場者が絵の人物と向き合う感覚で鑑賞でき、子どもも見やすいよう低い位置に展示している。

30年来描き続けているモデルもいるといい「ただの対象でなく人間的なつながりが根底にある。生の感じを描いているので動きの楽しさを見てほしい」と呼びかけた。