サオリーナに命名権 「日硝ハイウエーアリーナ」に

【定例記者会見に臨む前葉市長=津市役所で】

【津】三重県津市の前葉泰幸津市長は1日の定例記者会見で、市産業・スポーツセンター(メッセウイング・みえなど)などで公募していたネーミングライツについて、パートナーが決定したと発表した。同センターは自動車運送業の日硝ハイウエー(同市戸木町)に決まり、メッセウイング・みえは「メッセウイングNHW」に、サオリーナは「日硝ハイウエーアリーナ」に、三重武道館は「NHW三重武道館」となった。10月1日から愛称の使用を開始する。

市が施設のネーミングライツを公募するのは初めてで、5月21日から7月1日まで募集していた。

同センターは2者応募があり、パートナーに決まった日硝ハイウエーは3施設のネーミングライツ料として年額1051万円を支払い、県内でも最高額という。契約期間は10年間。

ほかに中勢グリーンパークは運送業の宝輪(鈴鹿市)に決まり、施設の愛称は「HOWAパーク」となる。契約料は年額280万円で期間は10年間。

桜橋歩道橋はITコンサルティング・クラウドサービス業のミエデン(同市桜橋)で、「Mieden桜橋歩道橋」に決まった。契約料は年額18万円、期間は5年間。

一方、市では津球場公園内野球場と津市民テニスコートも公募していたが、今のところ応募者はいないという。引き続き募集する予定。

レスリング五輪金メダリストの吉田沙保里さんを顕彰して付けられたサオリーナなど、市民に親しまれた名称については正式名称として残しつつ、今後、施設名の表示などは愛称を使用する。

前葉市長は「それぞれ市民の思い入れのある施設だが、正式名称は維持しながら、愛称で企業のイメージアップにつなげることは浸透してきた」と理解を求めた。