【尾鷲】第106回全国高校野球選手権三重大会で9年ぶりに16強に進出した県立尾鷲高校の選手らが31日、尾鷲市役所を訪れ、加藤千速市長と下村新吾副市長に大会の結果を報告した。
訪れたのは、山城璃毅之主将はじめ3年生の選手4人と伊藤大希監督(28)ら、計6人。
尾鷲は選手15人で大会に挑んだ。1回戦で昨夏優勝のシード校・いなべ総合を接戦の末に破ると、2回戦は神戸に逆転勝ち。3回戦で昨秋県4位の近大高専に七回コールド負けを喫した。
1回戦で勝ち越し満塁本塁打を放った山城主将は「いなべに勝った瞬間は忘れられない。今までに経験したことのない夏だった」と振り返った。
伊藤監督は「初戦の反響が大きく、地域の方からの応援に背中を押された」と感謝。「悔しさは残るが、選手たちには『ありがとう』と伝えた」と話した。
加藤市長は「1回戦(の勝利)は快挙だと思う。期待以上の結果を残してくれた。来年も期待したい」とたたえた。歓談中に山城主将から2回戦の勝利球を受け取ると、笑顔で市長室に飾った。
尾鷲野球部OB会長の下村副市長は「良い試合に感動した。3年生は進学や就職をしても、野球部を忘れずに応援してほしい」と語り、感謝のトロフィーを贈った。
尾鷲は秋季大会予選に向け、先週から1、2年生9人の新チームが始動した。山城主将を含む大学進学を希望する3年生は、進学後も野球を続ける予定。