伊勢新聞

日韓芸術家が合同作品展 桑名のギャラリー 三重

【お互いの作品を見ながら話す日韓の作家たち=桑名市東方のアートスペース美園で】

【桑名】日本と韓国で活躍する芸術家の作品を集めた「アジア コンテンポラリー アート エキシビション」が30日、三重県桑名市東方のギャラリー「アートスペース美園」で始まった。8月4日まで。時間は正午―午後6時(最終日は午後4時まで)。

日本から12人、韓国からは9人が作品を寄せた。油彩画、日本画、彩墨画、シルクスクリーン版画、レリーフや彫刻もあり、多彩な作品36点が並ぶ。

初めての開催で、ギャラリーのオーナーで洋画家の伊藤明淑さん(66)=桑名市本願寺=が企画した。伊藤さんらは韓国の作家たちと名古屋市と韓国・釜山の交互で毎年作品展を開き、約30年にわたって交流を続けてきたが、コロナ禍で途絶えた。再び交流の場を設けて、地元桑名から芸術文化を発信していこうと、仲間や若手作家に参加を呼びかけ開催にこぎつけた。

作品展の会期に合わせて来日したオウキョンテックさん(61)は「久しぶりに日本で作品を発表できて、とてもうれしいです」と笑顔で話した。

今後も年1回のペースで開く計画で、韓国だけでなく中国の作家にも参加を呼びかけていくという。伊藤さんは「芸術を通した交流活動をこれからも続けて、次の世代にバトンをつないでいきたい」と話した。