伊勢新聞

上半期刑法犯5489件、2年連続増 三重県警、検挙率は3年連続低下

三重県警は30日、今年上半期(1―6月)に認知した刑法犯の件数を発表した。認知件数は前年同期比12・8%増の5489件で、2年連続の増加。検挙件数も2年連続で増加したが、検挙率は3年連続の低下となった。

県警によると、今年上半期に容疑者の逮捕などに至った検挙件数は前年同期比5・7%増の1611件。認知件数に対する検挙件数の割合を示す検挙率は同2・0ポイント減の29・3%にとどまった。

認知件数のうち、殺人や強盗などの重要犯罪は前年同期より19件増の62件。検挙件数は11件増の47件で、検挙率は7・9ポイント減の75・8%だった。

また、犯罪行為をしたなどとして検挙、補導された20歳未満の「非行少年」は27人増の183人。喫煙や飲酒、深夜徘徊などで補導された「不良行為少年」は205人増の983人だった。

担当者は、コロナ禍に入ってから刑法犯の認知件数が減少していたことを踏まえて「認知件数がコロナ禍前の水準に戻っている。新型コロナの5類移行による人流の回復が要因の一つにあるとみられる」と話した。