パリ五輪第4日の29日、体操男子団体総合で橋本大輝(22)、萱和磨(27)、谷川航(28)=以上セントラルスポーツ、岡慎之助(20)、杉野正尭(25)=ともに徳洲会=の日本が金メダルを獲得して、2大会ぶりの頂点に立った。
五輪初出場の杉野選手は三重県津市出身。東観中時代まで所属した久居体操クラブで基本を学び、鯖江高(福井)鹿屋体育大(鹿児島)で技術を磨いた。五輪代表最終選考会を兼ねて今年、群馬県で開かれたNHK杯であん馬、鉄棒で高得点を出して、チーム貢献度で五輪代表に初選出された。
パリでは得意のあん馬で全体2位の高得点をマークして日本の金メダル獲得に貢献。あん馬、鉄棒の個人種目別2種目でも決勝進出を決めた。久居体操クラブ時代に指導した神保俊彦さん(52)は「のびのびと演技しメダルを3つ持って帰って来てほしい」と期待した。
日本に勢いつける演技
一見勝之知事の話 大きなリードを許した最後の鉄棒では後続の日本選手に勢いをつけ、流れを変えるようなダイナミックな演技で劇的な逆転金メダルへの道を開いてくれました。種目別個人でも最高のパフォーマンスが発揮できることをお祈りしています。
故郷から敬意を表す
前葉泰幸津市長の話 故郷津市から敬意を表します。団体決勝では杉野選手のふるさと安濃町でパブリックビューイングを行い、皆さんと喜びを分かち合いました。種目別決勝も団体戦の勢いそのままにさらなる躍進を期待しています。