<高校野球三重大会>戦評 好機を生かした菰野、鈴鹿は3失策と乱れ

○…四日市球場…○
▽決勝
鈴 鹿000000000─0
菰 野10001000✕─2

(鈴)高山、今村―村田

(菰)栄田―栗本

▽二 山中(鈴)▽暴投 高山1(鈴)▽ボーク 栄田(菰)▽併殺 鈴2菰2▽失策 鈴3▽残塁 鈴7菰7

【評】好投手を擁して勝ち上がってきた両校による決勝は、互いに譲らぬ投手戦となったが、スタメン9人全員が2年生ながら、好機を確実に生かして初回から得点を重ねた菰野が2―0で制して、16年ぶり3度目の夏の甲子園出場を決めた。

菰野は一回、1死から四球を選んで出塁した2番中川が二盗後、敵失も絡めて1死三塁と好機を広げ、3番加瀬の内野安打で先制の生還を果たした。五回には、2死から失策を誘う三ゴロで出塁した9番小山が暴投に乗じて二進後、2番中川の中前適時打で返ってリードを2点に広げた。投げては、2試合連続先発登板の左腕栄田が鈴鹿打線を7安打完封し、バックも無失策で支えた。

今大会1回戦から準決勝まで5試合連続チーム無失策を誇った鈴鹿だが、決勝は3失策と守備が乱れて失点につながった。先発のマウンドには、主に抑えで起用され5回2/3を無失点で来た2年生右腕高山が登り6回4安打2失点(自責0)。七回から継投した3年生右腕今村も2回1安打無失点で粘るが、打線が散発7安打無得点に終わった。