第106回全国高校野球選手権三重大会は最終日の29日、四日市球場で決勝があり、2008年以来の頂点を目指す菰野が、04年以来の優勝に挑んだ鈴鹿との接戦を2―0で制して、16年ぶり3度目の優勝と夏の甲子園出場を決めた。
今年春の県大会と東海大会準優勝校で今大会第2シードの菰野は、スタメン9人全員が2年生ながら攻守で安定した試合運びを見せた。初回から敵失にも乗じて得点。先発の左腕栄田人逢は鈴鹿打線を7安打完封し、九回1死一、二塁のピンチも遊ゴロ併殺打で切り抜けた。
昨年秋の県大会準優勝校ながら今大会ノーシードから勝ち上がった鈴鹿は、決勝進出の立役者になった高山航太朗、今村颯の両右腕が自責0の粘投を見せたが、失策3と守備が乱れた。