<高校野球三重大会>前監督の退任「動揺なかった」 2年生主体の菰野

【鈴鹿―菰野 甲子園出場を決め、抱き合って喜ぶ菰野の森田監督と山口主将(15)=四日市球場で】

2年生主体で今年春の東海大会で準優勝した菰野が、投打で安定した戦いぶりを見せて、夏の県大会優勝を果たした。鈴鹿を2―0で下した決勝もスタメン9人はいずれも2年生だったが、主戦左腕の栄田が、三重を7回無失点に抑えて完投した2日前の準決勝に続いて9回無失点完投すると、今大会5回2/3無失点を誇った鈴鹿先発の2年生右腕高山から2点を奪った。

大会直前に、同校を春夏通算3度の甲子園に導いた前監督が指導から退く事態に見舞われたが「チームの中の動揺はなかった」。三塁コーチを務めた山口主将ら3年生も「メインで出てる2年生が気持ち良くプレーできるようにやってきた」(山口主将)。前部長の森田監督は「春の結果が自信になったのだろう。3年生もチームを良く引っ張ってくれた」と頼もしげに話した。