スタメン全員が2年生の菰野。「3年生を絶対に甲子園に連れて行く」と意気込んだ決勝は適時打を含む2出塁、1盗塁の活躍で攻撃の核を担った。16年ぶりの夏の甲子園出場に「まだ実感は湧かないが、うれしい」と喜びをかみしめた。
初回に四球で出塁すると、盗塁と敵失で三塁へ。3番加瀬の適時打で先制のホームを踏んだ。1点リードの五回にも、2死一、二塁から貴重な中前適時打を放った。
今大会は50メートル6秒5の「チーム最速の足」を生かして攻撃の起点に。全5試合で安打を放つなど、2つの三塁打を含む20打数7安打の活躍だった。
「(自分が)出塁すれば後続が返してくれる」と中軸への信頼を強調。監督から盗塁のサインなどが出ない「選手主体の野球」がチームの信頼関係を深めている。今大会の自己評価は「90点」と力強く答えた。甲子園でも打線をけん引し、「一戦必勝」で頂点を目指す。