児童ら書に親しむ 伊勢で夏休み講座 書道家・飯田さんと弟子が指導

【弟子と一緒に児童らを指導する飯田さん(後列右)=伊勢市小木町のイオンタウン伊勢ララパークで】

【伊勢】三重県伊勢市小木町のイオンタウン伊勢ララパーク内の市社会福祉協議会サテライト「げんここるーむ」で29日、同市の書道家で書道教室「祥裕会」を主宰する飯田祥光さんと弟子3人が講師を務める「夏休み習字宿題無料講座」があり、児童12人が参加した。

社協が運営するげんここるーむは、社協の関係団体や市ボランティアセンターに登録する団体・個人に活動の場を提供し、さまざまなイベントや福祉体験などを実施。飯田さんは書道の継承に力を入れており、今回は児童らが書に親しむ機会をつくり、弟子の指導力向上につなげようと同講座を開いた。

飯田さんは「自分で考えながら意識して書くことを伝えたい」と話し、成人や小中学生の弟子と一緒に児童らを指導。「お手本をよく見る」「筆を真っすぐ立てて」などとアドバイスし、一緒に筆を持って筆の運びを教えたり、点画を繰り返し練習したりして夏休みの宿題を仕上げた。

「尊い生命」という課題を書いた、明倫小6年の加藤立栞さんは「はねが苦手だったので教えてもらった。今までよりうまく書けたのでよかった」、講師を務めた弟子で同小6年の北林優菜さんは「指導するのは今日が初めて。字を書くよりも難しかった」と話した。