【亀山】三重県国際交流財団MIEF(津市羽所町)は28日、亀山市羽若町の市総合保健福祉センターで、「第1回亀山市外国人防災リーダー育成研修」を開き、市内在住のフィリピンやブラジル国籍の外国人ら計15人が参加した。同市文化課人権・ダイバーシティグループが共催した。
同財団は、災害に関する外国人住民をサポートする役割として、基礎知識を学び、災害情報の翻訳や発信、災害避難所での受け入れの協力のほか、防災啓発などの活動をする人材育成として、令和3年から県内の市町を対象に研修を実施している。これまで桑名、四日市、名張の3市で開き、亀山で4市目となる。
この日は、亀山市防災安全課の防災技術員が「災害と備え」、同市社会福祉協議会の地域福祉係職員が「災害ボランティアセンターの役割と機能」と題し、それぞれの立場で講演した。
また、外国人防災リーダーとして活動している、伊賀市在住の村井フェルナンドさん(51)=ペルー国籍=と、四日市在住の女性が、リーダーとしての経験を交えて講演した。
村井さんは「防災訓練では、受け付けで参加した外国人に訓練の内容を翻訳したり、一緒にテントの設営などを行った」と述べ、「防災に対する意識を持つことを伝えている」と話した。
亀山市では7月1日現在、外国人住民は2439人で、市民全体の約5%を占めている。主に、ブラジル、ベトナム、インドネシア人が多い。