<夏の高校野球三重大会> 津田学園、守備乱れ思わぬ大敗 中村主将「攻める投球できず」

【津田学園―鈴鹿 マウンド上で円陣を組んだ後、投手の笹原(中央)に声をかける(右から)津田学園の中村主将と宮地捕手=四日市球場で】

津田学園は2年連続の準決勝進出を果たすも、鈴鹿に七回コールド負けして2019年以来5年ぶり3度目の夏の甲子園出場は果たせなかった。初回に守備が乱れて先制点を献上。六回には3連続四球や暴投などにもつけ込まれて4点を失い、思わぬ大敗を喫した。

今年春の県大会は粘り強い守備で5年ぶり4度目の優勝を果たしたが、この日はチーム2失策と守備が乱れた。先発のマウンドに登った春の優勝投手の3年生右腕中村は「攻める投球ができず、チームに勢いを持って来れなかった」と自分を責めた。

4イニング3失点(自責点1)で降板し、2番手笹原にマウンドを譲った後は、主将としてベンチから仲間を鼓舞し続けた。高校3年間で「人として成長できた」と話し、「甲子園に行って、監督に恩返ししたかった」と涙ぐんだ。