伊勢新聞

松阪商3年世古、2冠に期待 インターハイ陸上、女子投てき2種目

【円盤投げと砲丸投げでインターハイ2冠を目指す松阪商・世古櫻紗=松阪市の同校で】

全国高校総合体育大会(インターハイ)は28日、福岡・博多の森陸上競技場で陸上競技が始まり、本県から男子15校38人、女子5校12人が出場を予定している。女子投てき2種目(砲丸投げ、円盤投げ)に出場予定の松阪商3年世古櫻紗は昨年両種目で2位。今年2冠に期待がかかる。

身長は170センチ弱。上背のなさは筋力でカバーする。大紀町・紀北中入学後、投てきを始めて約半年で女子砲丸投げで県大会入賞を果たした。昨年のインターハイ女子総合優勝を果たした松阪商に入学後は本格的に筋力トレーニングにも励み「勢いのある砲丸、円盤が出るようになった」。高校3年目の今年、好記録を連発している。

5月の県高校総体女子砲丸投げで、津商高出身で元日本高校記録保持者の市岡寿実さんが1996年に出した大会記録を更新する14メートル45をマーク。7月の県選手権女子円盤投げでは、元日本記録保持者の室伏由佳さんが愛知・名古屋経済大学市邨時代の1993年に出した東海高校記録を塗り替える47メートル93を出している。

高校最後のインターハイは両種目で日本一を目指す。郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスランニングクラブ)選手が大阪・東大阪大敬愛時代の2015年のインターハイで達成してから実現していない偉業だ。「(どちらかに絞るのは)もったいないと感じる」才能豊かな大器は「インターハイは自己ベストも目指したいが、まず優勝を目指して頑張る」と気持ちを高めている。