リニア全線早期開通を 亀山市民会議総会、三重県駅のジオラマ披露

【あいさつする櫻井市長=亀山市東御幸町の市文化会館内中央コミュニティセンターで】

【亀山】「リニア中央新幹線・JR複線電化推進亀山市民会議」(会長・櫻井義之市長)は26日、亀山市東御幸町の市文化会館内中央コミュニティセンターで、本年度の総会を開き、リニア中央新幹線の全線早期開業や、リニア・鉄道親子学習会の開催などを盛り込んだ本年度事業計画案を可決した。

同会議は、櫻井市長を会長に、市議会議長と亀山商工会議所会頭を副会長として、自治会連合会や観光協会など20団体と企業54社で構成。総会には、関係者約70人が出席した。

事業計画ではほかに、リニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会らと連携したイベントの開催なども盛った。

あいさつした櫻井市長は「名古屋以西については、本市における3つの候補地において現在、概略ルートと概略駅位置選定のためのボーリング調査が始まっている」とし、「2037年の全線開業に向け、各関連機関と一丸となり、機運醸成への取り組みを進める」と述べた。

一方、関西本線(亀山―加茂間)について、櫻井市長は「鉄道利用の拡大を図る啓発活動などの促進に努め、路線維持や利便性向上と複線電化に向けて関係機関と連携を図り、継続した活動を展開する」と話した。

【「ジオラマ」リニア三重県駅】

また、リニア駅誘致運動積立金を活用し製作した、リニア三重県駅のある未来の亀山を想像した「ジオラマ」(横2メートル、奥行き1・5メートル)を披露した。ジオラマは今後、市民らのリニアへの意識を高めるため、市立図書館内に展示するという。

総会後、石川良文・南山大学教授による「リニア中央新幹線の経済効果」と題した講演もあった。