【四日市】四日市市東邦町の三菱ケミカル三重事業所は26日、地域貢献事業の一環として「来て!見て!触って!~夏休み子ども科学ツアー」を開催した。8月2日までの4日間で7回実施し、合わせて児童87人が参加。
総合化学メーカーの三菱ケミカルは、四日市市で衣・食・住にかかわるあらゆるものの「素」を作っている企業。子どもたちはバスでの工場見学や、同社の素材を使った製品の見学、リサイクル学習、生分解性プラスチックを作る実験などを楽しんだ。
生分解性プラスチックを作る実験では、温めた牛乳にレモンを加え、水とカゼイン(不溶性固形成分)に分かれた牛乳をろ過してカゼインを取り出す。余分な水分を取ったものが生分解性プラスチックで、空気中でも土中でも少しずつ分解されて自然に返る。
児童らは「ソフトクリームみたい」などと、目を輝かせていた。出来上がった生分解性プラスチックは自宅に持ち帰り、分解する様子を観察する。塩浜小四年の西野琥神さん(10)は「実験が面白かった。リサイクルできないごみのことがよく分かった」と話していた。