介護の技術競う 県高校生コンテスト 明野が最優秀賞 2位に夢学園

【要介護者役の女性に声をかけながら歩行を介助する生徒=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】福祉を学ぶ三重県内の高校生が介護の知識や技術を競う「高校生介護技術コンテスト」が23日、伊勢市小俣町の明野高校で開かれた。

県内6校から、それぞれ3人1チームで出場。7分間の制限時間内で、課題に沿った介護の実技を披露し、福祉科教員や福祉関係者らが審査した。

課題は、糖尿病で視力をほぼ失い、脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺がある75歳女性の介護を想定。生徒らは、女性が不安にならないよう、次に何を行うか丁寧に説明して着替えを補助したり、優しく声をかけながら歩行動作を介助した。また、女性が好きな歌について会話するなどコミュニケーションにも気を配り、日頃の学びの成果を披露。実技後は「目が見えていないので不安を軽減できるよう心がけた」「女性の尊厳を大切に考えた」などと工夫を発表した。

審査の結果、明野高校(伊勢市)がトップの最優秀賞、みえ夢学園高校(津市)が2位の優秀賞に選ばれた。両校は来月、愛知県で開催される東海地区大会に出場する。