ノーシードの海星敗退 ダブル主将の山川、最後まで仲間を鼓舞 夏の高校野球三重大会

【三重―海星 八回裏2死三塁で打席に入るも三ゴロに倒れた海星の山川主将(左)。ダブル主将を務める山下とともにベンチに戻る=津球場で】

甲子園出場校同士が準々決勝で激突した三重―海星。1998年以来の夏の甲子園出場を目指し、ノーシードから勝ち上がった海星は、2年ぶりの甲子園切符を目指すシード校の三重に2―5で敗れた。

夏の甲子園から26年遠ざかっている。今年春は地区予選で敗れて19年ぶりに県大会出場を逃す屈辱をなめた。夏に向けては野手を中心にけが人を出す不安な船出だったが、2メートルの長身を生かした投球で3年春、急成長し、今大会高校入学後公式戦初登板を果たした増地らの活躍で1戦1戦勝ち上がってきた。

昨年の秋、4番を打ったダブルキャプテンの1人、山川も、春先の腰痛で調整が遅れたためスタメンから外れた。それでも兄で2年前の主将の悟輝さんの「ベンチで下を向くやつがおったらあかん。お前が盛り上げろ」の助言通り最前列で仲間を鼓舞した。

高校最後の打席は3点ビハインドの八回に訪れた。2死三塁の場面で2年生の6番古屋と交代して打席に立った。結果は三ゴロだったが、勢いよく一塁へ頭から突っ込んだ。

真っ黒なユニホームで「後輩の分までという思いだった」と話した主将。森下監督は「負けてたまるかという思いで、ずっとベンチから声を出してくれた」とねぎらった。