伊勢新聞

澤村の先制2ランで勢いづく 三重

【三重―海星 一回表1死二塁から左越えに先制2点本塁打を放って生還した三重3番澤村=津球場で】

○…2022年夏以来の甲子園に向けて4強進出を決めた三重は初回、3年生の澤村捕手が先制となる2点本塁打を放った。五回にも右犠飛で追加点を挙げるなど2安打3打点の活躍。捕手としても巧みな配球で海星打線を2点に封じ、昨春から8強止まりが続くチームを攻守でけん引した。

○…一回1死二塁で、海星先発豊田の「甘いスライダー」を左翼席まで一直線。直球に狙い球を絞っていたが、体がうまく反応して「打った瞬間の当たり」だった。今大会2本目となる一発に「うれしかった」と笑顔を見せた。

○…大舞台の経験が少ない後輩3投手には「打たれても俺らが取り返す」と声をかけて送り出した。5―2で迎えた九回無死一、二塁のピンチも、沖田監督が「3点までは仕方ない」と話す中、後続を三振と併殺で断ち切り、拳を高く突き上げた。