イオン津跡地で土壌汚染 基準値超の六価クロム検出 三重

三重県は24日、イオン津ショッピングセンター(津市桜橋3丁目)の跡地から、生活環境保全条例の基準値を上回る六価クロム化合物が検出されたとの届け出があったと発表した。

県によると、店舗の解体に備えた土地所有者の自主的な調査によって発覚。調査した228地点のうち、一地点で基準値の1・4倍に当たる六価クロム化合物を検出した。

現場では、平成5年ごろまで操業していた紡績工場が染色の工程でクロム化合物を使用していたという。土地所有者は六価クロム化合物を検出した現場の土壌を除去する予定。

現場はアスファルトなどで覆われ、地下水の調査結果に問題はなかったことから、県は「土壌が飛散、流出する恐れはない。直ちに周辺の生活環境に影響はない」としている。